「肩こり」それは、日本人の多くが悩みのタネとして慢性的に抱えている問題です。
肩こりの原因や部位はひとそれぞれですが、多くの場合は普段の姿勢が影響しています。
今回はユニバーサルトレーニングセンターの記事では、
車椅子ユーザーに特化した肩こりの原因とその対策をお伝えします。
肩こりの原因
- その筋肉周囲の血管を圧迫して血行が悪くなる
- 筋肉に乳酸などの疲労物質がたまる
- 筋肉が収縮した状態が続き筋肉が硬くなる
- 硬くなった筋肉が神経を刺激
- 刺激された神経を通して脳が痛みを感じる
- 痛みの信号がさらに肩の筋肉と血管を収縮させる
このようなサイクルが繰り返されることで肩こりといった症状として現れてきます。
肩こりは肩を揉んでも治らない!
肩こりで痛みが多いのは後頭部から首、肩にかけてのラインだと思います。
このラインにある筋肉を揉んだ叩いたりすることで、一時的に痛みやだるさは緩和されます。
しかし、再び同じ部位に痛みやだるさが引き起こることはよくあることです。
なぜでしょうか?
これは根本的な原因が首から肩にかけての筋肉ではない場合が多いからです。
では、その根本的な原因とはどんな場合があるのでしょうか?
肩こりの原因と車椅子ユーザーの座位姿勢
車椅子ユーザーの姿勢
背もたれにもたれ、背中が丸くなった姿勢で座っている場合が多いと思います。
肩を背中が丸くなった姿勢は肩と頭が背中よりも前方に位置した姿勢になりやすいです。
この姿勢では前方に出た肩や頭を支えるため、常に首や肩、肩甲骨周りの筋肉が収縮しっぱなしになっています。
背中が丸まる原因
背中が丸まる大きな原因の一つに骨盤の歪みがあります。
肩こりに悩んでいる多くの方はこの骨盤ゆがみが(骨盤が後ろに倒れた姿勢)原因で背中が丸まった姿勢をとっていると思います。
後ろに倒れた骨盤を起こすことで、自然と背骨がまっすぐになり、いい姿勢になります。
しかし車椅子ユーザーの多くは体幹機能の低下などで自力で骨盤を真っ直ぐ立たせることが難しいと思います。
車椅子ユーザーの肩こり対策
- 車椅子の背もたれのたわみを修正する
車椅子の背もたれの多くは、後ろについているバンドでたわみの強弱を調整できます。
バンドが緩んでいると背もたれがたわみ易く背中が丸まりやすい原因となります。 - 背もたれと骨盤の間にクッションを入れる
背もたれと腰の下の辺りに小さめのクッションやタオルを入れることで、
体幹機能が低下している方でも骨盤が少し起きた姿勢になります。 - 左右の体幹のゆがみ
車椅子に座った姿勢は真っ直ぐですか?
左右どちらかに傾いたりしていないでしょうか?
左右のお尻の下に手を入れて手にかかる圧を確認してみてください。
圧が強と感じた方の車椅子クッションの下にカサ増し用のタオルなどを入れてバランスを整えてみてください。
普段から使っている車椅子を見直すだけで姿勢が大幅に改善されることがあります。
自分にあった適切な姿勢で車椅子に座ることで体の歪みを直し、不要な筋肉のつっぱりを減らして肩こりの根本的な原因を取り除きましょう。
「適切な姿勢がわからない」「自分では車椅子の調整の仕方が難しい」と言った方はUTCスタッフが姿勢評価し、適切な車椅子姿勢を手直しさせていただきます。
是非お気軽にご連絡ください!