皆さん、こんにちは。
今回のユニバーサルトレーニングセンターの記事は、
車いす生活で硬くなってしまった筋肉を柔らかくする方法のご紹介です。
日常生活でも簡単に取り入れられる方法ですので、是非試してみて下さい!
車いすユーザーが硬くなりやすい5つの関節
車いす生活が長くなると身体は硬くなりがちですよね。
身体が硬くなってしまうとベッドへの移乗などが難しくなったり、
怪我をしやすくなったりしてしまいます。
このように車いすユーザーの身体の硬さは生活にも影響する程重要なので、
健常者の硬さと一緒に考えてはいけません。
車いす生活で特に硬くなりやすい部分がこの5箇所です。
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肩関節
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背中
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股関節
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膝関節
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足関節
今回の記事では肩と背中の柔軟性に関してお話しましょう。
肩関節
車いすを日常的に漕ぐことは実は筋肉のバランスを悪くしてしまうことがあります。
車いすを前に漕ぐ時に使われるのが肩の前の筋肉である三角筋や大胸筋。
車いすのコントロールが上手い人ほど体幹を利用して漕げるのであまり肩の負担は少ないのですが、
麻痺の度合いによってはそれが難しいことも多いです。
肩関節が硬くなることで、車いすが漕ぎづらくなったり、
肩を痛めてしまったりすることもあります。
そうなると、日常の車いすを漕ぐ動作中でも肩が痛い、どこかに移乗する時も痛い、
力が出せなくて車の座席など高いところへの移乗ができなくなってしまうなど
生活が大きく変化させてしまう危険性があります。
そのため、肩のケアをし柔軟性を保つことは非常に大事になります。
胸、肩周りの硬さを取るためには
写真のようにフォームローラー(ストレッチポールなど)を横にしてその上に寝ることオススメです。
![](https://universal-training-center.com/wp-content/uploads/2017/09/5a92dac113e8bc4ead609caa33a9e912.jpg)
こうする事で、普段丸まっている身体をまっすぐにできますし、
徐々に胸が開いてくるのが感じられると思います。
しっかり伸びてきたら手も上下に動かしていきましょう。
胸が伸びると呼吸もしやすくなります。
ただこのポーズは足でバランスを取る必要があるので、
下肢のコントロールが難しい人は足を伸ばしながらやっても大丈夫です。
背中
背中も股関節同様車いすユーザーにとって硬くなり易い筋肉です。
車いすと漕ぐという動作、そして座位姿勢が長い状態続くことで身体の前面が硬くなっていき、
猫背(円背)になりやすくなってしまいます。
車いすでの動きやすさを維持するためにも背中、体幹の柔軟性はとても大切なのです。
体幹の柔軟性を出すにはフォームローラーを使って体の反りを出しましょう!
![](https://universal-training-center.com/wp-content/uploads/2017/09/b22a6d76408de14d309f57fc1c8363a9.jpg)
これが大変なようであれば、フォームローラーのハーフカットも売っているので、
こちらを使用して身体を徐々に伸ばしてみてもいいでしょう。
![](https://universal-training-center.com/wp-content/uploads/2017/09/IMG_20170910_163130.jpg)
また車いす生活が長いと身体をひねるという動きが極端に少なくなってしまうので注意が必要です。
車いす上でヒネるのも効果出来ですが、このようにベッド上で身体をひねってストレッチする方がよりストレッチ出来ます。
身体が捻りやすくなると、日常生活で物を取る時など楽になったりしますよ!
![](https://universal-training-center.com/wp-content/uploads/2017/09/797b121bf7b2dbd9f3bfb5c60c7eb600.jpg)
柔軟性を維持するには毎日の積み重ねがとても重要です。
朝起きた時、夜寝る前など5分程度でもいいので、
しっかり柔軟性を維持することで、快適な車いす生活を送りましょう!!