【衝撃のデータ】身体障害者の運動参加率が少な過ぎる

皆さんこんにちは。
今回のユニバーサルトレーニングセンターの記事は、障害者の運動参加率に関してです。

皆さんはどれくらい頻繁に運動をされていますか?
一言に運動と言っても、スポーツ、レクリエーション、体操など様々なアクティビティーがありますよね。

習慣的な運動は、健康を維持する為にも非常に重要な要素である。
と言う事は、皆さんもご存知のことでしょう。

その為、運動不足の人は意識的に歩く距離を伸ばしたり、
トレーニングジムに通ったりしているのではないでしょうか?

実際、健常者の約6割は定期的に運動をしているとされています。
健常者の方々はそのような形で比較的、容易に運動をする環境が整っていますよね。

しかし、何らかの障害がある方に目を当ててみるとどうでしょうか?

今回はその障害者がどれくらいの頻度で運動を行っているか?
そしてそれが健常者と比べるとどれほどの違いがあるか、などを
データと共に見ていきましょう!

6割の障害者が全く運動出来ていない

では、一体どれくらいの障害者が習慣的な運動を行っているのでしょうか?
このグラフは過去一年間にスポーツやレクリエーションを行った日数を表しているデータになります。

上から健常者成人、障害者7~19歳、障害者成人、肢体不自由(車椅子あり)、
肢体不自由(車椅子なし)、精神障害、発達障害と言う並びになります。

先ほどの説明の通り、約6割の成人は習慣的な運動をしているのに対して、
障害者成人をみると、週に1~2回定期的な運動をしている人の割合は、何と2割を下回っています

更に驚くべきことに、肢体不自由(車椅子あり)は
約1割程度の人しか習慣的に運動を行えていないのです。

また全く運動を行っていない人に目を当ててみると、成人一般は20%程度であるのに関わらず、

車椅子ユーザーは75%ほどの人が全く運動出来ていないと表されています。

健常者と比較すると、障害者の運動しない人たちの割合が多すぎる。
これが社会の問題であるのは明白なのです。

なぜ障害者は習慣的な運動が出来ないのか?

ではなぜ、障害者が習慣的な運動を行えてないのでしょうか?

障害者の方々はその疾患や、合併症が原因となって運動すること自体が推奨されていない?
と考える方もいるかもしれません。

しかし、実際はそうではないのです。

障害児・者のスポーツライフに関する調査の「スポーツ・レクリエーションの実施の障壁」のアンケートでは

その答えが

  • 「特にない」と回答した割合が33.1%
  • 「体力がない」と回答したのは26.7%

という結果でした。

障壁が「特にない」と言う事は、そもそも障害者スポーツや運動に興味関心を持てなくなってしまっている。

そして、本来なら「体力がない」のであるなら、運動して体力を増やして行かなければならないのに、
「体力がない」のでやらないという選択をしなくてはならなくなってしまっている。
と言う残念な結果になってしまっているのです。

また「医師に止められている」と回答しているのは僅か4%という結果です。

これが意味するのは障害者は医学的な見地から習慣的な運動を止められている訳ではなく、

障害者でもできる運動のやり方がわからない、
もしくは実施する機会や環境が整っていないと言えるのです。

増加する身体障害者の数

そのような障害者の運動不足が社会問題となっている事は理解して頂けたと思います。
しかしながら、そのような社会状況であるのにも関わらず、年々障害者の数は増えて続けていってしまってるのです。

次のグラフをみると明らかですが、

2016年の時点では身体障害者の数は約430万人となっており、
2029年には500万人を越えるとされています。

*ちなみに数値は在宅者に限ったものであり、施設に入所している方は含んでいません。

やはり高齢化の為、高齢者で何らかの事故や病気をきっかけに障害を追ってしまう人が
どんどん増えて来てしまっているのです。

障害者の運動不足を解決するには?

年々、身体障害者の数が増えてきてしまっているのに対して、
その障害者の運動不足を解決していかなければ、
多くの人が、生活の幅を狭めてしまい、介護に頼らざらぬ生活になってしまいます。

その為、障害者の運動不足は解決していかなければならない問題です。

現在、国がこの問題に対して取り組んでいるのは、障害者スポーツの普及です。

障害者スポーツの普及で解決できる事も多くあります。
しなしながら、様々な障害者スポーツがあるとは言え、現状ではなかなか障害者スポーツへの参加ハードルは高く、
ある一定層にしか届いていない現状となっております。

障害者スポーツの普及も重要なことなのですが、もっと気軽に身体と向き合う場所が圧倒的に必要でしょう。

例えば、健常者でもスポーツは行わないけど、健康の為にウォーキングやトレーニングジムで走ったり、
身体を動かしたりなどをしますよね。

障害者も同じように気軽に運動できる環境が必要です。

もちろん何らかの麻痺がある障害者は健常者と全く同じように身体を動かすと言うわけにはいかず、
身体、そして運動麻痺の特徴を十分に理解してある必要があります。

そういった社会環境の中で、我々ユニバーサルトレーニングセンターは

「一人でも多くの人に身体を動かし、健康になって欲しい。」

これを目指し活動しております。

是非、定期的に運動をして身体を健康に保ちたい
身体機能を高め生活の幅を広げたいなど
と思っている方は是非お気軽にご連絡ください。

まとめ

今回の記事では圧倒的に多くの障害者の方々が運動に参加出来ていないことをお伝えしました。
以下がまとめになります。

  • 習慣的に運動を行っている障害者は約2割のみ
  • 車椅子ユーザーになると約1割の人しか運動を出来ていない
  • 全く運動をしていないと答える肢体不自由者(車椅子あり)は75%にも及ぶ
  • 運動に参加しない理由は機会や環境が少ないことで起きてしまっている
  • 身体障害者の数は年々増えていっており、2029年には500万人を越えると予想されている
  • 障害者の運動不足を解決するには、スポーツ以外にも気軽に運動ができる環境を整える必要がある

運動を通して健康的な生活を続けたい方は是非ご連絡下さい!
今回ご紹介した割合を少しでも減らせるように、
そして、一人でも多くの人に運動をして健康的な生活を送れるように。
その為に我々は今後も精進していきます!

参考文献

  1. 文部科学省 障害児・者のスポーツライフに関する調査 (平成25年度)
  2. 内閣府 平成30年版 障害者白書