お客様の感想

名前
金子 和也 / Kazuya Kaneko
ストーリー

埼玉県生まれ。
二分脊椎により生まれつき両下肢に麻痺を負う。
3歳の時に腫瘍摘出手術を受けて、一時的に身体機能は回復したが、小学生の時に再発し、再度手術を受ける。
現在はパラ卓球のクラス7で日本代表として活躍し、パラリンピックでのメダル獲得を目指している。
残存機能だけでなく、麻痺部にもしっかり向き合いパフォーマンスを向上させている。

インタビュー

1. 受傷時からトレーニングを受ける前までの身体の状態を教えてください。

術後すぐは足の感覚がほとんどなく、自分の意思で動かすことが全く出来ませんでした。
病院でのリハビリに一生懸命取り組んだことと身体の成長によって徐々に身体機能は改善していきました。
しかし、足の感覚を含め完全には回復せず、両足に短下肢装具をつけたい状態でも、杖を使用しながらかろうじて歩けるといった程度の回復具合でした。

2. お医者さん、病院では身体の症状についてなんと言われましたか?

術後は歩けるようになる可能性が低く、車椅子での生活になるだろうと言われていました。
また、リハビリにより、ある程度歩けるようになってからも、『これ以上に良くなることは難しく、むしろ歳を重ねるごとに悪化していくだろう』と言われていました。

3. トレーニングを受ける前までの麻痺部に関しての印象を教えてください。

ほとんど全ての感覚がなく(温度感、触感覚、位置覚など)、思い通りに動かすことが出来ない状態でした。

4. トレーニングの感想を教えてください。

最初にトレーニングを受けたときはまさに衝撃でした!

もう戻ってくることはないだろうと思っていた自分の足がちゃんとあるという感覚がありました。
また指先まで動かせる機能が残っていたことが分かり、感動しました。
暗闇の中でもがき苦しんでいたところに、光が差し込んできた感じです。

5. トレーニングを受けた後の麻痺部に関しての印象を教えてください。

トレーニングを受ける前までは自分の足であるにも関わらず『別の人の物』という感覚でした。
受傷してから20年以上経っているので、感覚を取り戻すことは諦めていました。
動きは残された機能を使ってトレーニングしていけば・・・となんとなく思っていましたが、感覚は損傷している脊髄が改善しない限り不可能だと思っていました。
しかし、トレーニング後は一時的ではありましたが頭から足先までつながりコントロールがきく感覚を持つことが出来ました。

6. 身体機能、生活にどんな変化がありましたか?

平坦な道であれば、だいぶスムーズに歩けるようになりました。以前は歩くことに100%集中しないといけない状態でしたが、今は周りの景色を見たり、少し会話を楽しみながら歩くことが出来ます。
またなるべく歩かないようにしていたところから、『よし、少し歩いてみるか』と思えるようになりました。

卓球のプレー時も以前は足のバランスが先に崩れてしまうので、正直技術どころではなかった時期がありました。
今は大幅に改善され、だいぶ両足でバランスを取れるようになり、安心して技術・戦術に集中できるようになりました。
また技術のみだけでなく、その先のフットワークにも繋げることが出来そうです。

『もっと改善出来る!』そう思えることが日常生活のモチベーションにも繋がっています。

迷っている皆さんへ

障がいを負ってしまったとき、もう治ることはないと自分が持っている可能性を諦めてしまうことが普通の感覚だと思います。
でも、自分さえ諦めなければ必ず改善する方法があります。たとえ、完璧にならなくてもです。
その方法の一つがUniversal Training Centerのトレーニングを受けることだと思います。

麻痺部のトレーニングは、決して楽なものではありません。
一回のトレーニングで見違えるほど変わるということもありません。
トレーニングを続けることで徐々に徐々に感覚を掴んでいく、という感じです。

気持ちが折れそうになることもありますが、そういった気持ちにも寄り添って、より効果的なトレーニング指導をしてくれます!

ips細胞など医学の進歩で障がいの完治も夢ではない世の中になってきています。そのチャンスを掴むためにも今出来る最善の努力をしましょう!